吸盤ッ！　あのタコの足にもついてる吸盤を徹底検証w　その2

＜前回のあらすじ＞
私の友人・K氏に脅されて勧められて「人類の大発明」である吸盤(きゅうばん)を3種類検証しましたが、更に自然界に存在する吸盤も検証することになりました。

ここからはK氏とは関係なく自発的にやってます。

検証するのはこの3つ

吸盤が機能するか心配だったので3種類もの吸盤、というかタコを買ってきました。

• 刺身用ボイル真だこ【モロッコ産】
• 刺身用ボイルだこ【北海道産】
• 刺身用生たこ【青森県産】

 

刺身用ボイル真だこ【モロッコ産】
いかにも有能そうで期待できます！

刺身用ボイルだこ【北海道産】
こちらもなかなかです！

刺身用生たこ【青森県産】
この生だこはどうなんでしょう？
グデっとしているので期待できません。

なお、この他には売ってませんでした。私は売り場に置いてある全種類のタコを買ってきたということですorz

いよいよ検証です

しかしその前に適度な大きさに切り分けます。このモロッコ産もそうですが…、

こちらの青森県産にしても、持った感じが何ともいえません。

たけのこのダンナも「たぬきの毛皮」のようで不気味でしたが、このタコたちもずっしりと重く、ヌメヌメしていて恐ろしかったです。

さて、切り分けたものを容器に戻します。
今回はタコの検証ではなく吸盤の検証です。なのでみなさんに吸盤が見えるように置きます。

…すると世界中のあらゆる情報を収集していると言われるエシュロンのような不気味さがあります。

 

むしろエシュロンより不気味ですね！

刺身用ボイル真だこ【モロッコ産】

さて、まずはモロッコ産からです。
CDケースの中央よりほんの少し左、割と上のほうにくっつけてみます。

将棋で言うところの6三蛸(ろくさんタコ)です。

ひでぞう竜王ならぬタコ王、逡巡(しゅんじゅん)の末に6五蛸(ろくごータコ)にて取り付けッ！

これ、下の板につかずCDケースだけに着いてますから！

もうひとつの部位だって…、

ほらッ！

この通りッ！

ガッツリ吸盤だけでくっついています！

タコの吸盤は工業的に作られた吸盤となんら変わらない働きをするのです。これをさらに厳密な条件下で科学的に検証すれば新たな発見があるかも知れません。

だけど…、

 

おれ何やってんだろ感がハンパないので検証には注意が必要です。

刺身用ボイルだこ【北海道産】

次は刺身用ボイルだこ【北海道産】です。先ほどのものとは吸盤の形状が違いますが…、

この通りくっつきました！

これ、朝起きて窓にくっついてたら嫌だな！

しかしなかなかどうして、しっかりくっついています。
なんならこのまま台所の平滑面にくっつけておいても良いかも知れません。しかしJIS規格にもISO規格にも無審査のものを身の回りに使うわけにはいけません。ここは涙を飲んで取り外します。

刺身用生たこ【青森県産】

ラストはエシュロンならぬ刺身用生たこ【青森県産】ですが、このままひと口食べてみると噛み切れなくて大変でした。もしかしてサッと湯に通して刺身にするって意味だったのか。

つまみ食いもほどほどに、くっつけてみます。

なんの悪夢だよ！

さらにはずそうと引っ張りますが…、

かなりの吸引力です。

禍々しいにもほどがあります！

しかしタコはこの吸盤を使って餌を獲ったりするのです。CDケースのような「平滑面」じゃないところにもくっつくはずです。
海でタコに遭遇したとき人間にくっついてくるかも知れません。

そう、こんなふうにね！

吸盤の断面を見てみる

せっかくですから吸盤の断面を検証しましょう。
これはモロッコ産です。

こうなってるんですね！

青森県産はこうです。

いちおう断面を見てみましたが、あまりよく分かりませんでした。

私が吸盤地獄に陥ってるのはどう考えてもK氏が悪い！

タコを検証しながらつまみ食いをしても、まだたくさん残っています。

そもそもこの記事を書くことになったきっかけ、それは排水トラップの記事を読んだＫ氏が「吸盤のほうが凄いだろうがッ！」とねじ込んできたことが発端です。

タコの検証はあくまで私が自発的に行ったことですが、これによって人としての尊厳が著しく損なわれたことに間違いありません。

なんだか腹が立ってきました。
だけどほとばしるジャイアニズムのK氏に面と向かって文句が言えない気弱な私です。せめてもの当て付けとしてK氏に吸盤を送ることにしました。

そもそも吸盤を使うために買ったのではありません。

検証が終わり、記事が完成すれば必要ないのです。

当て付けと言いながらも、吸盤のみならず取説を兼ねたパッケージも入れて送るのが優しさというものです。

つまみ食いで美味しかったタコたちも…、

…K氏に食べてもらいたい。ラップに包んでおすそ分けです。
もう終わったことです。記事も完成しました。K氏への恨みつらみなんてありません。

本来ならクール便で送るべきですが、経費削減が叫ばれるご時世です。

クール便じゃないやつで送ることにしました！

残ったタコは…

だけどこれ、炊き込みご飯にすると素晴らしく美味しいんじゃないか？

そこに思い至った私はK氏へのおすそ分けもどこへやら、急いで箱から取り出して全てを小刻みにします。

これを炊飯器に投入です。
だし道楽は切らしておりまして、かわりにごく普通のだしをダバダバと入れます。

炊き上がりました！

タコの色が出て赤飯のような赤さがつきました！！

どうです、この炊き上がりと少しおこげができている感じ。
これが実に美味かった！

そして…、

 

吸盤が胃壁にくっつかなくて良かった良かった！

まとめ

2回に渡る誰得情報でしたが、そもそも論として吸盤についてどれだけ知りたい人がいるんだって話ですよね。

今後、件(くだん)のK氏とよくよく話し合いたいと思います。
ではいつものまとめです(まとめるんですかぁ)。

• 吸盤は丸いお椀型のゴムを作って中を真空にしようって発想でできている人類の大発明だぞ！
• 原理は単純だから製品の種類はそんなにないぞ！
• 市販されているスーパーホワイトタコは増圧板で吸盤内の気圧を下げて圧着させるとんでもないシロモノだぞw
• タコでの検証は人としての尊厳が著しく損なわれるから素人にはお勧めできないぞ！
• タコの炊き込みご飯は簡単でメッチャ美味しいからお勧めだぞ！！
• もはやなんのまとめかわからないぞorz

 

タコの次はイカで検証！？もうカンベンして欲しいぞ！