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2045年問題 その2

前回は2045年問題の概要について書いた。

コンピューターの知能、つまり人工知能には「弱いAI」と「強いAI」がある。
「弱いAI」は既に実現しているAIで、オセロ・チェス・将棋など「ある枠内で思考するもの」を指す。オセロはもとよりチェスでも人間はこのAIに敵わなくなり、早晩、将棋も勝てなくなるらしい。

だけどこのAIがいくら高性能化しても「ある枠内」での事。
あらかじめプログラムされた事以外は何も出来ない。だから「弱いAI」と呼ばれる。

一方「強いAI」は「ある枠内」にとらわれる事なく自由に思考し問題解決が可能。
この「強いAI」が実現する事で「技術的特異点」を迎えるわけだけど、既にGoogle・Apple・Facebook・IBMなど名だたるIT企業が「強いAI」の研究開発に巨費を投じている。
ちなみに近年、レイ・カールワイツはGoogleの最高開発責任者になっている(今現在はウィキペディアにその記載がないけど)。

「強いAI」実現には2つのアプローチがある。
論理と技術を積み上げて人工知能を作る今までのやり方と、人間の脳を丸々スキャンしてコピーしてしまうやり方。

人間の脳は微細な電気信号で動いてる。
だったらこの機構全てを超高精度でコピーすれば人工的に人間の脳を再現可能だろうってトンデモ理論。

だけどコンピューターが超高性能化した事で「トンデモ」が現実味を帯びてきた。
超高解像度で脳全体をスキャン出来れば、あとはそれを超高精度で再現するだけだから。
こうして「完璧に再現された脳」は人間の脳をコピーしたがゆえに自由に思考し問題解決する事が可能になる。

それだけなら人間の脳と互角だけど、機械であるが故に記憶力(記録容量)と計算処理速度が圧倒的な分、人工知能が人間に大差をつけて勝つ事になる。

理論と技術を積み上げて「強いAI」を作るのか、脳をスキャンして「強いAI」を作るのか、どっちアプローチが正解かわからないが、このまま技術的発展が続けば「完璧な強いAI」は必ず実現するだろう。

いつの間にか時計の針はとんでもないところまで来てしまった。
上記の名だたるIT企業に加えアメリカ政府もこの開発に巨費を投じている。だから行く所まで行くだろう。

まさか自分が生きている(であろう)うちに人類のターニングポイントを迎えるとは夢にも思わなかった。

幸か不幸か、吉か凶か、それは誰にもわからない。
だけど是が非でも、この目で2045年の世界を見なければと思う。

関連記事:
2045年問題 その3

 

 

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