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ネットで時代が加速する!今さら当り前の事を詳細に考えたぞ!

インターネットが当たり前になって20年近く経ちます。

ネットで時代は加速する…、なにを今さらなですが、これを詳細に考えると結構面白いのです。

今の時代、ネットが当たり前過ぎて逆にその凄さがわからないので、あえて時代を巻き戻してみましょう。

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少し前、ネットが無かった時代

この頃は何をするにも電話やファックスでした。

電話といってもスマホやケータイじゃない固定電話、そしてファックス。
これらでやり取りしていました。

当然、自宅や職場にいないと電話に出られないし、ファックスも確認できません。
その時代はつい最近?の1990年頃でした。
1995年、windows95で一般人にネットが開放されました。携帯電話もこの頃でしたよね。

それまでは自宅や職場に縛られていたのです。
当時はそれが不便とも思わず当たり前でした。

そのもっと前はどうしてた!?

ファックスっていつ頃からあるんでしょう?
ちょっと調べてみました。

テレビやパソコンなどの普及率をグラフ化してみる(上)…テレビ・パソコン・ファックスなど(2014年)(最新)/ガベージニュース/JGNN

このサイトによると1992年の家庭におけるファックス普及率は10%以下となってます。
オフィスはもっと前から導入されて普及率もケタ違いのはずですが、しかしファックスが無かった時代は確実にあるのです。

前置きが長くなりましたが、ここから本題。
ファックスが無い場合、書類をやりとりするには…、

(1)直接、持っていく
(2)郵送する

…この2つしかありません。

取引先がすぐ近くなら問題ありません。車や電車で1時間なら「これから書類を持参します!」と電話して会社を飛び出せばいい。
しかし遠方だとどうなるか?
もう郵送するしか無いのです。

ファックス云々からは少しズレますが、当時は郵送も今より時間がかかったはずです。高速道路網や自動車の性能、郵便システムが今よりも悪かったのです。今なら1日で届くものが2日、もしくは3日かかっていたのです。

例えば製造業。この部品は北海道の工場でしか作っていない、この部品は鹿児島の工場でしか作っていないって場合、それぞれの工場とやり取りしなければなりません。
そのたびに切手を貼って郵便で図面を送る必要があります。
これは大変です。
ひとつの打合せが終わるまでに何往復すれば良いのか?
わからないことがあってもネットで調べるわけにもいきません。

でも、そんな大変なことをしていた時代は確実にあったのです。
しかもわりと最近まで。

更にそのもっと前は…

江戸時代とかの話です。
その頃は近代的な郵便制度はありませんでした。
江戸・大阪・京都などの都市部は何らかの制度があったと思いますが、山あいの村では制度なんて無かったはずです。

ではどんな感じだったか? 例えば「有間村の権兵衛さん家。その斜め裏の一本松から少し右に行ったところのボロ屋がひでぞうさん家」って具合いでモノが配達されていたんじゃないでしょうか? なんか適当というか、感覚的というか…。

だからこそ近代的な郵便制度はすごいことなんです。
住所を指定するだけでピンポイントでその場所にモノが届く!
そもそも…、

あまねく全ての場所に、住所という番号を振るって発想が超グレート!

なお、こういうことをしようとすると「いやぁ、そこまでしなくても」みたいな意見がたくさん出てきたはずなんです。ええ、間違いなく!
それを押し切って近代的な仕組みを作り上げたことがすごいんですよ!
インフラの整備ってやつです。

インフラ、半端ねぇ!

なので、郵便などのインフラが整備される前は全国区で商売をしようなんて発想すら無かったはずなんです。
そりゃあ北前船とかいろいろあったし海外と交易もしてました。しかしそれは幕府や豪商レベルでの話。

巨大な資本や設備があり、かつシステマチックに思考できる層の話。
「有間村の権兵衛さん家の…」なんてやってる庶民レベルでは、近隣でしか商売できなかったはずなんですよ。

ま、それはそれで全国一律の味気無さなんてない、地域独自の味や特産品があったって事になるんですけどね。

そして…、現在のネット時代

速すぎます。
全てが速すぎます。
さっきの製造業の話にしても、打ち合わせはネットです。図面も指示書も何でもデータで送信できます。

それだけでも段違いのスピードなのに、最近では3Dプリンタも普及してきましたから試作品だってデータでやりとりすることが可能になってきました。
こうなると、1ヶ月かかっていたものが2週間でできるようになったりします。

また、ネットには国境・性別・年齢・肩書き・所属は関係ありません。
ネットで適切なところに仕事を振ったり、資金集め(クラウドファンディング)まで可能です。
もちろんリスクはありますが「有間村」近隣の経済活動があっという間に世界規模になり、更に時間や費用まで圧縮されたのです。

私たちがネットといえば、天気予報を見たりブログや掲示板を見たりメールをしたりと牧歌的な感じですが、その裏でどれだけ激的に世の中が進化・加速したかって話でもあるのです。

じゃあ、これからどーなんの!?

そりゃあ、更に加速するんでしょうね!
その行き着く先が2045年・技術的特異点(シンギュラリティ)です。

シンギュラリティは近い―人類が生命を超越するとき/レイ・カーツワイル

ところでこれ、カッコイイですね!
何より「シンギュラリティ」がカッコイイし、「近い(キリッ)」がカッコイイじゃないですか!

ま、それはさておき今後この加速が止まる事はありません。
よほど大きなアクシデント(地球規模の厄災)がなければ、紆余曲折はあっても進化発展を経てシンギュラリティに至るでしょうね。

ネット黎明期の頃はいろいろと不便でした。
まず、検索エンジンが乱立していました。
今はGoogleの素晴らしいアルゴリズムで欲しい情報が即座に手に入りますが、当時は復数の検索エンジンで検索して、その中から自分の欲しい情報を探すというスタイルでした(懐かしい人も多いと思います)。
Yahoo!検索、goo検索、Infoseek検索なんかをブックマークしたもんです(当時はNetscape全盛でしたね!)。
そうしないと欲しい情報にアクセスできませんでした。

また、情報自体が不足していました。
しかし数々の個人サイトと質問サイトが開設され、その質問サイトに書き込まれる質問自体も増えました。その結果、今は検索すれば欲しい情報のほとんどが手に入ります。

つまり生活のあらゆることがデータベース化されたのです。
そう言いながら、専門的な分野では本を読まないと分からないことが多いのですが、その本を探すのにネットを使いますからね、現在の私たちは。

規格化(例えばさっきの郵便制度とか)・データベース化も後押しするかたちで進化・発展が続くと思います。

まとめ

テクノロジーの発展で不可能が可能になったり思わぬ副産物で全く新しいものが生まれたり…。
また、人類規模で紆余曲折した結果、ある規格が廃れて別の規格が生き残ったり、新しい社会環境が生まれたり…。
貨幣も規格の一種といえますが、その歴史や構造についてもいずれ書きたいと思います。

  • つい最近、1990年頃までネットは無かったぞ!
  • 全国一律の規格「住所」というシステムは半端無いぞ!
  • ネットは国境も性別も年齢も何もかもを超越するぞ!
  • 普段は意識しないけど、私たちはとんでもない時代に生きているぞ!

 

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