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粉飾決算じゃなくて?w 東芝・不適切会計(笑)について その1

今回は東芝の粉飾決算ならぬ不適切会計(笑)についてです。

ライブドア、カネボウ、日興コーディアル証券、オリンパス…。

そして今回の東芝ですが、なんと2,000億円もの不適切会計が取り沙汰されているのです!

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粉飾企業、泣き笑い

かつてライブドアは53億円の粉飾決算でホリエモンこと社長の堀江貴文は投獄、会社は上場廃止になるという極めて厳しい罰を受けました。

しかし同じ時期に粉飾決算が取り沙汰されたカネボウ、オリンパス、日興コーディアル証券は役員の投獄も無ければ上場廃止もありません。

これ、おかしいですよね!?

ちなみにホリエモンが収監されるときに着ていたTシャツの意味を知っている人ってどれだけいるのでしょうか?

ホリエモン収監の日のためのTシャツ/smalldesign

なんせ、ほとんどのマスコミがそれについて触れませんでしたからね。私の周りに聞いても意味を知らない人が多くて驚きました。

一億総ホリエ憎し

…要するにあの事件は「一億総ホリエ憎し」の感情論でした。

ホリエモンだけ見せしめで逮捕、実刑で投獄です。ホリエモンは生意気ですからねw

多くの日本国民がスッキリしたことでしょう。

「ホリエだけ逮捕」を反省するどころか「見せしめだからいいんだよw」という開き直り

(ちまた)にはこんな意見が溢れていました。ネットでも実社会でもそうです。ホリエモンの失脚で溜飲が下がったのです。

日興コーディアルやオリンパス、カネボウ辺りが罰らしい罰を受けていないことを指摘する人がいても「クルマのスピード違反も全ては取り締まらないよね?見せしめで何台かのなかから取り締まる。今回は運悪くそれがホリエモンだった」という意見まで出ました。「見せしめ」というと響きが悪いですが「抑止力」や「風紀粛清」に言い替えれば妥当な気がするから不思議です。

しかし…

「風紀粛清」ならこれ以上ないくらい最適な会社があってですね…

…それは日興コーディアル証券です。
粉飾規模が189億円とホリエモンより悪質です。更に日興コーディアルは証券取引の世界において模範となるべき企業です。その証券会社、しかも名門会社がやらかしたんです。ホリエモンみたいな「成り上がり」とは社会的責任が違いすぎます。

証券会社が証券市場で不正を働くなど言語道断です。警官が泥棒を働いたようなものです。もちろん一般人が泥棒をしても悪いに決まっていますが、正義の番人たる警官がやったら更に大きな問題です。言うまでもありませんが一般人はセーフで警官はアウトではありません。どっちもアウトなのです。

だからこの場合もホリエモンの罪を問うなら日興コーディアルも同じく罪に問うべきでした。

しかしそんな動きはなかった(役員の更迭程度はあったでしょうが)。また、それを重大なモラルハザードとしてほぼ誰も批判しない社会が気持ち悪いのです。

生意気なホリエモン憎しだったとしても、そこは切り離して考えるべきです。しかしそんな理性的な人はほとんどいなかったのです。

「粉飾決算」か、それとも「不適切会計」か

小さな事件では鬼の首を取ったような報道をし、正義の番人を自負する新聞社とテレビ局ですが、東芝問題では「不適切会計」というよくわからない表現を使っています。

粉飾決算(ふんしょくけっさん)とは、会計用語の一つで、会社が不正な会計処理を行い、内容虚偽の財務諸表を作成し、収支を偽装して行われる虚偽の決算報告を指す。

粉飾決算/ウィキペディア

これが粉飾決算の定義です。
そして、

 田中社長は幹部らに早朝の電話やメールで「何で予算を達成できないんだ」「売上高、利益をもう少し上げろ」などと要求。関係者によると、損失計上の先送りを促すようなメールなども見つかったという。

 東芝はこれまでインフラ関連工事を中心に21件の不適切な会計処理があり、14年3月期までの5年間で累計548億円の営業利益かさ上げがあったと説明。受注時に損失の可能性を認識しながら、将来の損失に備えた引当金を計上しなかったり、具体的な裏付けのないコスト削減策を決算に反映したりする事例が次々に判明した。

利益かさ上げ額が2000億円規模に膨らむ可能性がある。

田中社長だけでなく、佐々木副会長も社長時代に現場に強く業績改善を迫っていたことが明らかになっており、歴代トップの過剰な要求が巨額の利益かさ上げをもたらした格好だ。

<東芝不適切会計>田中社長、引責辞任へ/yahoo!ニュース

今回の東芝は粉飾決算の定義に当てはまる気がしますが、それでも不適切会計と呼ぶのが適切ですか。粉飾決算呼ばわりは不適切表現というわけですね。

しかしこの不適切会計ですが、仮に悪意無き過ちだったとしても2,000億という規模を考えれば悪意の有無は問題ではありません。そもそも悪意なく「やっちゃった」なんて間抜けな事にならないために、大企業は弁護士資格や税理士資格を持った社員を何人も抱えているのです。

それなのに、
東芝「ごめんちゃい、間違っちゃいました。不適切会計でした。サーセン」
マスコミ「あらあら、間違っちゃったのね。そうでしたか。では粉飾決算ではなく不適切会計ということで」
ですからね、呆れて開いた口が塞がりません。

まとめ

このようにライブドア・ホリエモンだけが厳しく罰せられ、他は罰らしい罰を受けぬまま事件は風化する方向ですが、

 

いつまでも風化させないためにこうやって書いておきました!
(゚∀゚)

次回では更に深く問題点を考えてみます。

粉飾決算じゃなくて?w 東芝・不適切会計(笑)について その2

 

 

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