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2045年問題 その1
ここ最近、2045年問題が具体性を持って語られるようになってきた。
これはアメリカの発明家レイ・カーツワイルらが提唱してるもので、このままテクノロジーの進化発展が続けば2045年頃に機械が全人類の知能を上回る「技術的特異点(シンギュラリティ)」が到来するという事を2000年問題風に言い表したものである。
機械が人類を上回るってベタなSF映画にありがちな設定だけど、夢物語じゃなくなってきた。
さすがに初めて知ったときは半信半疑だったけど、よくよく可能性を考えてみると技術的特異点が到来しない方が有り得ない事だって考えが変わってきた。
機械=コンピューターは今こうしている瞬間も日進月歩で高性能化している。
高性能なコンピューターを使って更に高性能なコンピューターを作ってまた更に、…と経済の拡大再生産みたいな話だけど、そんな発展がこれからも延々と続く見込みらしい。
ここでのポイントは1+1の「加算的進化」ではなく上記のような「乗算的進化」「相乗的進化」って事。
時間が経てば経つほど加速度的に進化する事になる。
だから今現在は数年先の社会しか思い描けないのは無理もない話。
今はまだ、進化速度が遅いステージにいるのだから。
だけどその進化速度がどんどん加速して最終的に機械は人間的な知能を獲得する。
人間的な知能ってのは自ら思考し問題解決も出来るって事。
そのとき機械が人間を圧倒的に凌駕する。
そうなると「マトリックス」みたいに人間は脳をコンピューターにつないでバーチャル空間で生きているかも知れないし「ターミネーター」みたいに「機械vs人類」の戦いになるかも知れない。
とにかく今後どうなるか全くわからない。
なんせ人類の手から離れて機械だけが進化するんだから。
当然「技術的特異点」を危惧する科学者もいる。
だけど圧倒的知能を獲得した機械は更に圧倒的速度で進化するわけで、機械から見た人類なんて進化が止まっているが如くで歯牙にもかけない可能性さえある。
サルから進化したヒトが躍起になってサルを滅ぼさないってのと同じように。
このテーマは広大で深い。
まだ完全に咀嚼できていないから気づいたときに何度も書きながら考えたいと思う。
今日は「近い将来、人類規模で大きな変化がありますよ」ってところまで。
次回は強いAIがもたらす世界の変化についてです。