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ドローン問題で考える、自由の価値と規制のありかた

今回は何かとお騒がせなドローンに関してです。

ドローンは簡単に操縦できるラジコンヘリのようなものですが、これが首相官邸の屋上で発見されてからというものは世間に認知されると共にすっかり「ドローン=悪」になった感があります。
もっとも善光寺の法要の最中に落下する事件もあったので、世間の印象が最悪なのもうなずける話ですが。

しかし簡単に「ドローン=悪」にして良いのでしょうか?
私はなんでもすぐに「○○=悪」の図式に持っていく人たちに危機感を覚えるので、ここでもの申しておきます!

今回はドローン問題で考える、自由の価値と規制のありかたと銘打ち、自由と規制のバランスをどう取るかを考えてみます。

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この動画を見る限りでは…

海沿いでドローン飛ばしたら、パトカー4台に囲まれてワロタwwww/IT速報

この動画を見てもこの動画のうp主の書き込みを読んでも迷惑行為はしていないようです。
もちろん動画はいくらでも編集できますが、今回はこのうp主のドローンが工場敷地内などの私有地に入るなどのマナー違反をしていない前提で検証したいと思います!

なんでも通報!もさることながら…

きょうびなんでも通報する世の中になっています。昔なら笑って許されたことでも目くじら立てて通報するのが「正義」のようです。

その風潮は行き過ぎだと思いますが「ドローン=悪」の決め付けも問題の根が深い気がしてなりません。

ちゃんと考えて通報しているのか!?

この動画のうp主を通報した人は「ドローンが悪いことをした」からではなく「ドローン=悪」だから通報したのではないでしょうか?

また「よくわからないものはとにかく通報しておけ」ということだったのかも知れません。

私がそう考える根拠ですが…、

  • 人が少なく民家なども無い工業地帯の海沿いで飛ばしている
  • 私有地には入っていない
  • 道路及び海を撮影している

…以上が挙げられます。

この状況が真実だとしたら、通報した人は最近の報道による先入観で通報したのではないかと考えられます。

それなら昔からあるラジコンヘリはどうなるんだよ!

…って話なんですよね。

海沿いや河川敷でラジコンヘリを飛ばすのもダメなのか? そして今回通報した人は今までの人生でラジコンヘリが飛んでいるのを見たら逐一通報していたのか?

私はラジコンヘリが飛んでるのを見ると「いい趣味だよなぁ。機会があったらやってみたいなぁ」くらいほのぼのしていたもんですが、今後はラジコンヘリまで通報対象になるんですかね。

ザクッと検索した結果、ラジコンヘリは免許不要のようです。使用条件によっては免許がいるのかも知れませんが、普通に遊びで使う程度なら免許不要みたいです。
なお、いま問題になっているドローンは免許制にするかどうかが議論されています。

具体的にどんな悪いことがあるのか!?

正直、私はドローンがたくさん飛ぶことでどんな悪いことがあるのかよくわかりません。

なので思い付く限り問題と思われることを挙げてみると…、

  1. 墜落時、人に当たると危険
  2. プライバシーの侵害
  3. スパイ活動に使われる
  4. テロにも活用できる

…くらいでしょうか?

1は危ないですよね。実際、小学校のすぐ脇に落ちたって話もありましたし、善光寺の一件は論外です。

2のプライバシーの侵害、これもいけません。他人の家の庭を勝手に上空から覗きこんだり、私が誰得情報を思い付いてひとりでニヤニヤしてるときに窓の外を見るとドローンのカメラがこっちを向いていたり…、これもたまりませんよね!

3と4は現実に起こりうる、というか総理官邸の一件なんてまさにそれですからね。警備が厳重なところでも簡単に入り込める…、確かにこれも大きな問題です。

しかし今回の場合は誰にも迷惑をかけていないのです。その証拠に警察もひと通りの「取り調べ」が終わると帰ったわけでして。

なんでも規制・通報か!? それとも自由を尊重するか!?

…こういう問題は社会の至るところにあります。規制するか自由を尊重するかのトレードオフは悩ましい問題です。

しかし日本の社会では一度問題が起こると「深い議論」にならずにただちになんでも規制しよう・通報しようという動きになりがちです。

その結果、規制の場合は政治家が動かざるをえないし、通報の場合は警察が動かざるを得ません。政治家や警察も「世間の空気」に敏感ですからね。

本当に危ないことなら規制や通報もやむなしですが「深い議論」がされ尽くされたとは思えません。

でも「ナンデモ通報・カンデモ通報」な人が即座に通報することで、どんどん自由がなくなっていくのです。

自由を尊重する精神と気概はあるか!?

社会は自由を極力尊重すべき、…これは私が是とするところです。
ドローンに限らず新技術が世の中に広がるとさまざまな問題が起こります。今後もITの発展で今までの法律や規制では対処できない問題が増えるはずです。

しかしそのたびに深く考えず「危ないから」と規制していては自由が侵害されます。一度規制されると、一度自由が削られるとそれを元に戻すのは大変な困難を伴うのです。

彼ら・彼女らはそんなことを理解してはおらず、ただやみくもに規制を叫んでいるとしか思えません。そしてそこに問題の根深さがあるのです。

「自由を尊重する精神と気概はあるか!?」と問いましたが、そもそも尊重する精神も気概も何も「自由の価値」について何ひとつ考えていないのです。だから短絡的に規制・通報って話になるのです。

時に自由は安全や経済的利益と天秤に掛けてでも、そのどちらを取るかを考えるべきものです。自由の価値はそれぐらい貴重なものだと思います。

もちろん安全や経済はどうでもいいって話ではありません。規制とトレードオフである自由についてはそれぐらい慎重を期すべきだと言いたいのです!

ではどうすべきか!?

もっと慎重に色々なことを考えてから対応策を練るという当たり前の方法論に尽きるのではないでしょうか?

また、今回通報した人なら…、

ドローン→危ない→通報

…ではなく、

ドローン→危ないかも→本当に危ないか観察→危なければ通報、危なくなければ静観

…という流れがあっても良かったはずです。

ちょっと立ち止まって考える…、それだけでも少しは違います。規制を求めるにしても、ただ危ないと叫ぶだけでは一律で単純な規制しか出てきません。

しかし賛成派と反対派で議論を尽くせばドローンで楽しむ側の人たちも納得する規制になるのではないでしょうか?
そしてそれが成熟した社会、自由が尊重される社会だと思うのです。

まとめ

今回はドローンという時事問題を題材に自由の価値や規制について考えてみました。

真に成熟した社会は自由を許容します。
そのためには、ある事柄に賛成・反対を問わず深く議論を戦わせるべきです。しかしその労力を放棄して短絡的に「規制しろ」と大声を上げ、パターナリズムで何でも片付けていては、いつまで経っても物ごとの本質が見えません。

そしていつの間にか自由の無い社会になるのです。

そうならないために、これからもこういう問題を考え、少しでも声を上げたいと思います!

 

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