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世の中は流転する…!地方・都市、そして家族の変遷史 その1
以前私の田舎について少し触れましたが、地方から都市への人口流入で人々の生活や社会が大きく変わっているようです。
今回は時代の流れや社会インフラの変化で地方・都市・そして家族の生活がどう変わったかについてお話しします。
屋敷のなかには老夫婦のみ!
きょうび若い人は仕事を求めて都市へ出ます。仕事以外の理由でも都市は若者を惹きつける魅力を持っています。そんなわけで田舎の大きな家に老夫婦しか住んでいない例が山ほどあります。
だけどなんで田舎の家ってあんなに大きいんでしょうね?
おうちで冠婚葬祭…!?
昔は自宅で冠婚葬祭をするケースがありました。古い日本映画で結婚披露宴を自宅で行う場面を観たことがありますし、私の実体験でも法事を自宅で行っていました。
田舎の家は6畳ほどの居間と仏間が並んでいるケースが多く、普段は襖(ふすま)で閉めてますが、法事になると襖を全て外して来客を迎え入れます。このように冠婚葬祭の対応としてある程度の大きさが必要でした。
そして何より数世代同居が当たり前で、その他にも家畜を飼ったり農機具を置いたりと、とにかくスペースが必要だったのです。
田舎の都市化で変わる風景
しかし時代は変わりました。さすがに自宅で冠婚葬祭をするケースは減りました。また、田舎にも都市部がありその周辺に新興住宅街が造成されることが多くなりました。そういう家々は「住」に特化しています。数世代同居が前提で農機具置き場もある「屋敷」とは根本的な構造が違います。
また、大きな家であっても子供が独立して老夫婦のみになると、そこまでの広さは不用となります。少し前、といっても1970年代ごろまでは大きな家に老人夫婦2人になることは稀だったハズです。
私の実家でも、子供世代、両親世代、じいさんばあさんの祖父母世代の3世代で住んでましたからね。そもそも実家を出るという選択肢がほとんどなかった。3世代、下手すると4世代同居もあり得たのです。
家屋敷を現金化→市内のタワマンへ
…という流れができている地方があります。「核家族化」は社会の教科書に載ってたし、よく語られる話ですが、ここ最近になって「核家族化で残された老夫婦…、その後の動き」が出てきました。そのひとつが市内タワマン(=タワーマンション)への移住です。
老夫婦2人で住むには広すぎる家屋敷を現金化して便利な市内へ移住する。…私が知るだけでも青森県青森市や岩手県盛岡市がそうです。これ、コンパクトシティっていうんですね。
青森市はコンパクトシティを公式に取り入れているようです。
コンパクトシティを推進する背景として、
- 老夫婦だけでは家屋敷の維持ができない
- 郊外は自動車が無いと不便
- 際限ない郊外化は市街地の希薄化になり、都市として非効率
…などがあります。
1は防犯上も良くないし雪が降る地方だと雪かきもシンドイ。その他あらゆるメンテナンスが大変です。住んでるのは老夫婦2人ですからね。2部屋、多くて3部屋あればこと足りるのです。
2は郊外だと自動車がないと何もできませんが、タワマンなら1階にスーパーが入っていることが多いですからね。市役所や病院、図書館も周辺にあるから、生活も娯楽もそろうのです。
3はウィキペディアを読んでなるほどと思いましたが、コンパクトにするとインフラの節約になるというメリットがあるのです。
このように住人・行政の両者にメリットがある制度、それがコンパクトシティです。私が知ってるのはこのへんまでですが、まだ始まったばかりのこの制度、失敗例もあるようです。なので今後が注目ですね。
まとめ
さて、長くなりましたので今回はこれでおしまいです。
主に社会の変化という大枠を論じてみましたが、いかがでしたか?
そしてアナタの田舎は今、どんな感じになっているでしょうか?
次回は家族のあり方を軸にお話ししたいと思います!