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偏在→携帯→装着…、次はどこへ?ネット環境・変遷史
今回は毎日の生活に欠かせないインターネットの普及についてです。ネットが成立・普及した概要は専門家に任せるとして「私たちの身の回りのネット環境はどう変化してきたか?」という観点で見ていこうと思います。
windows95がネット黎明の年とすれば、それから早くも20年! 本当にあっという間でしたね。Webサービスの進化はもちろんネット接続の手段も多様化しましたからね。
そんなこんなをグダグダお話ししたいと思います。
もくじ
気付いたら、そうなってましたね…!
最近ハッとしました。気付いたらネット無しじゃ生きていけないなと。私の友人P氏は何年も前に「ネットがつながらない場所にいると不安」と言ってましたが確かにその通りです。それからはそんなことを意識するようになりました。
私はWiMAX2+でネット接続しています。最初はWiMAX2+回線のみでしたが今ではauLTEも使うようになりました(私のルーターは設定で切替可能)。WiMAX2+でネットがつながらない場所でもLTEはつながります。これでネットが使えない環境がほぼなくなりました。また、海外に行く場合でもレンタルWi-Fiルーターがあります。
マイクロソフトが「ネットの常時接続は当たり前」を打ち出したとき、なぜか抵抗感がありました。しかし当たり前になった今振り返れば必然的な時代の流れだったと思えるようになりました。
そーいやユビキタスってありましたねw
…つい数年前まで喧伝してましたね。今ではすっかり聞かなくなりましたがユビキタスってのは、
「生活環境のあらゆる場所に情報通信環境が埋め込まれ、利用者がそれを意識せずに利用できる技術」を、ユビキタスコンピューティングと呼びます。ユビキタスコンピューティング/三昭堂ワードワイズ・ウェブ
…ってことです。今知った人もいると思います。
つい数年前まではこんなことを言ってました。私たちの生活環境全てにPCを設置しましょう、自宅や会社はもちろんカフェやホテル、公共施設にも思い付く限りのところ全てにPCを設置しましょう。…こんなことを言っていました。
そして今はウェアラブルです。
腕時計型やメガネ型など、直接身に着けられるほど小さいコンピューター等を指す。wearableモバイルコンピュータやスマートフォンように携帯して必要なときに取り出して使うのではなく、常時電源ONの状態で身に着ける事を前提として開発されている。ウェアラブル/はてなキーワード
…すぐに思い付くのはスマホですが、実はビデオカメラも超小型化してますからね!
GoProだけじゃない!!用途別ウェアラブルカメラ徹底比較/パンタグラフ
以前はパスポートサイズなんて言ってましたが、今はその半分で下手したら半分以下の大きさです。
こうやって何でもかんでも偏在から「装着」に進化したのです。
きょうびネットがつながらないと…
メールもできない、Evernote(エバーノート)も使えない…、Webサービスのカレンダーも使えない、ツイッターでつぶやけない。
長時間に及ぶネット不通が続くと、人によっては、
自我崩壊のキケンもあるかも
良くも悪くもそれぐらい生活に密着してるのです。
メールはネット回線ありきのサービスですが、Evernoteは(大雑把に言えば)スクラップブック、カレンダーは手帳ですからね。本来これらはオフライン&アナログで使うアイテムでした。それがいつの間にか「オンラインでどうぞ」って話になったのです。
このように生活に密着するものがネットありきになることで「ネット不通時不安症候群」とでも言うべき症状が世に広がることになりました。
正確に言えば「ユビキタス+ウエアラブル」
ビル・ゲイツはマイクロソフトの創業期に「全世界の机上にPCを置くのが目標」と言っています。
ビル・ゲイツが「世界中の家庭にPCを」とMicrosoft創設当時の夢を社員宛のメッセージで明かす/Gigazine
そしてハード・ソフトの両方から攻めた結果、当時のビル・ゲイツの理想を遥かに凌ぐ状況になっています。当のビル・ゲイツですらこの状況を思い描けなかったのではないでしょうか?
自宅・会社にPCがあって当然(=ユビキタス=偏在)+常に持ち歩いている(=ウェアラブル=装着≒携帯)で、もはや死角なしですからね!
ハード面はこのように変化と進化を遂げました。そしてソフト面は自分のPCのHDDに全てがある状態から、今度はWebに一点集中にするのが「正解」とされ、その方向に進んでいます。よく聞くクラウドやオンラインストレージサービスです。
データはもちろんですがアプリケーションソフトもそうです。何でもかんでもWebに保存してWeb上で動かすことが良いとされる時代です。
この流れをまとめてみると、
- ネット回線が有線から無線へ。
- 回線速度が向上した。
- インフラの整備でどこでも電波が入る社会に。
- PC機器の偏在+携帯・装着
- Webアプリケーションソフトの充実
- ストレージ(=保存領域)の大容量化
…以上の要因が複雑にからみ合って現在の世の中になりました。
なかでも4の「PC機器の偏在化+携帯・装着」によって、5の「Webアプリケーションソフトの充実」が促されたとも言えます。
家と会社の両方にPCがあるとスケジュール管理はグーグルカレンダーのようなWebサービスに任せるのが合理的です。スケジュール管理を2つで行うのは面倒のみならずダブルブッキングの危険もありますからね。
もちろん1~3の要因も大きいと思います。有線から自由になったことで大きな可能性が開けてきました。そして6のストレージの大容量化で「何でもかんでもWebでどうぞ」の世の中になってきた、というわけです。
今では場所を選ばず仕事するノマドワーカーが当たり前みたいになってますが、これも考えてみればずごいことですよね!
そして、これから世界は…
…どこに向かうのでしょう?
この記事のタイトルは偏在→携帯→装着…です。
はいっ、次は埋め込みです!
念じるだけでロボットを動かしたり,言葉を伝えることができる。それはもはや,空想世界だけの話ではない。
ブレイン・マシン・インターフェース(BMI)は,脳をダイレクトに機械につなぎ,これまでにない通信や生活のかたちを可能にし得る技術である。
日本発!! ブレイン・マシン・インターフェース新時代/医学書院
もうすでに埋め込みが来ちゃってます!
以前NHKスペシャルで立花隆がレポートしていましたが、今は更に進歩しているはずです。
私が関心を寄せる2045年問題…。これらの技術でゆくゆくは人間の意識をネット上に直接アップロードすることが可能になる見込みです。
偏在→携帯→装着→埋め込み…、気が付いたら「装着」まで来ていたことに最近驚きましたが、世界は着実に進んでいます。
まとめ
- きょうび、ネットがつながらないと不安でしかたがないぞ!
- ネットの生活密着度は年々上がる一方だぞ!
- さまざまな条件がからみ合ってWeb全盛時代を迎えたぞ!
- 偏在→携帯→装着→そして埋め込み…、進化は果てしないぞ!