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今や6人に1人! 衝撃的な「子どもの貧困」を考えてみる!

2015年7月2日に放送されたTBSの「白熱ライブ ビビット」で子どもの貧困を特集していました。

今の時代、貧困と格差が広がっていますが、特に子どもの貧困が酷い状況になっています。

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「子どもの貧困」の現実と構造問題

まずはデータです。
今や子供の6人に1人の子が貧困(あえ)いでいます。

さて「貧困家庭」ですが、

  • 2人世帯→手取りで14.4万円以下/月 173万円以下
  • 3人世帯→手取りで17.6万円以下/月 211万円以下
  • 4人世帯→手取りで20.3万円以下/月 244万円以下

これが定義の目安です(※全世帯の手取り平均は530万円強)

父子家庭や母子家庭の2人世帯で月14.4万円以下の収入だと、生きるだけで精いっぱいです。家賃や住宅ローン+光熱費を引いた後は食費でカツカツです。更に学校や部活の費用を支払うと間違いなく行き詰まります。

なお、貧困は世界的な問題ですが、他国の場合は働かない(働けない)がゆえの貧困です。しかし日本は「働いているのに貧困」つまりワーキングプアなのです。また、子どもがいると働きづらい社会環境も大きな問題です。

空腹と学力問題

昔も今も貧困は空腹に直結しています。特に育ち盛りの子どもであれば発育に悪影響を及ぼします。

貧困家庭では給食が無い夏休みは「魔の時期」です。
夏休み=楽しいという牧歌的な時代は昔の話になりました。今の時代、夏休みに入ると「今日の食事」を心配する子どもが6人に1人もいるのです。

また貧困は学力の低下に直結します。番組では世帯年収と学力がキレイに比例するグラフを提示していました。

昔と比べて今は塾に行く子どもが増えました。塾が産業として拡大するほど塾での受験テクニックが洗練され、結果として塾通いが学力に大きな影響を及ぼすようになりました。よって塾に行かないことで相対的に学力が下がる時代になったのです。昔と今ではまるで事情が違うのです。

貧困の連鎖と少子化

貧困によって学力が低下し、満足な収入を得られる就職ができずに貧困に陥る…。今後、親から子へと引き継がれる「貧困の連鎖」が社会問題として懸念されています。

子どもは親を選べません。生まれる時代も選べません。不幸にしてこの両方が悪い場合、子どものチカラだけでは克服が困難です。
もちろん苦学して良い学校に入る子どももいます。しかしそれはごく一部です。社会全体で苦労する子どもが多い社会が良い社会のはずがありません。このように構造問題化していることは社会問題として取り組むべきだと思います。

また、このような現状を見聞きすることで少子化が加速するのは当然の流れです。ミクロ(個別の家庭や個人)で見ても悲惨、マクロ(社会全体)で見ても悲惨、それが今の日本だと思います。

対策はあるのか!?

賞味期限内だけど規格外で廃棄待ちの食品を企業から集めて流通させる仕組みがあります。

フードバンクかわさき

また、埼玉県が運営する無料の学習教室は生活保護世帯の子どもなどを対象に勉強を教えていますが、一般家庭とほぼ同じ高校進学率を達成するなど成果が出はじめているようです。

このように地域社会で仕組みづくりができれば困っている子どもを助けられます。

まだ他にアイディアや助け合いが出来るかも知れません。今後そんな動きが増えれば子どもを産む予定の人にも安心材料になります。

まとめ

子供の6人に1人が貧困に喘いでいる…、こんな衝撃的なデータが出る時代になりました。

社会全体の富は確実に増えているはずなので、富が一部の層に偏ってしまうことが問題だと思います。

社会は便利になる一方です。昔は道路が舗装されていなかったし、病気による子どもの死亡率も高かった。そういう意味では時代と共に社会は豊かになっています。しかしその一方で子どもが苦しんでいる現状があります。

せっかく進歩発展で豊かになったのに、これでは意味がありません。個人というミクロで考えても、社会というマクロで考えても子どもの貧困は良いことがありません。

まずは多くの人がこの現状を知り、国と地域で問題の解決に当たるべきだと思います。

 

 

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