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名曲喫茶はご存知!? レトロと名曲で至福のひとときを♪

名曲喫茶をご存知ですか?
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かつてレコードが高価だった時代、主にクラシック音楽を流す喫茶店=名曲喫茶が人気を博しました。今となっては過去の遺物ですが、それでも往時を偲ばせるレトロな空間とクラシックしか流さない主義を貫くお店に共感する音楽ファンが多いのです。

ちょっと堅苦しくて敷居が高いと思われがちな名曲喫茶ですが、そんなことありません。
だけどどんなところか知っておくと良いので、名曲喫茶をこよなく愛する私がご案内します。

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名曲喫茶、恐れるに足りず!!

名曲喫茶と言うと「私語厳禁」「クラシック門外漢(もんがいかん)は立入禁止」なイメージがあるかも知れませんが、そんなことはありません。

しかしその一方で気難しいイメージがあるのも事実です。
漫画家で名エッセイストの東海林(しょうじ)さだおは名曲喫茶についてこう書いています。

 ぼくにとって名曲喫茶の難点は、名曲が聞こえてくる、という点にあった。
 なにやら静かな曲が流れているから、
「大丈夫だ」
 と、安心していると、突如、
「ドドドーン」
 とくるから名曲喫茶は安心できない。
 おまけに周囲にいる人聞は、学生のくせにパイプなどをふかし、深い瞑想(めいそう)にふけっているのとか、腕組みなどしてあたりを睥睨(へいげい)したりする油断のならぬ者ばかりなのである。
 だからぼくはいつもいちばん奥の壁ぎわに席をとり、やおらスケッチブックを取り出し、
「なめんなヨ」
 というふうにときどきあたりに威圧の視線を送ったりしなければならなかった。
 ときどきそれをしないと、どうも周辺になめられているような気がしてならなかったのである。

ショージ君の青春記 (1980年) (文春文庫)/東海林さだお

 

ぼくにとって名曲喫茶の難点は、名曲が聞こえてくる、という点にあった。


「じゃあ行くなよ」
って話ですが、若かりし頃のショージ君はプラプラしていて時間を潰すために名曲喫茶に通う必要があったのです。

さすがに名曲が流れない名曲喫茶はありませんが、しかし今日びヘンなヤカラは少なめなのでご安心を。

確かに私語厳禁のお店もあれば大音量でガガーンと来る場合もあります。しかし一般のお客を排除しては経営が成り立ちません。なので最近は様々な客層を取り入れることで生き残りを図るお店が増えたようです。

よってショージ君のようにスケッチブックの必要もなければ、なめられないように虚勢を張る必要もありません。どうかご安心を。

お目当てはオーディオ? 名曲? レトロ?

名曲喫茶には様々なお客が来ます。立派なスピーカーやコンポが目当てのオーディオファン、名曲を聴きに来る人、レトロな雰囲気を求めて来る人、ひたすら寝る・書き物をする・読書をする人…。

そうです、名曲喫茶の良いところは長居しても嫌な顔がされにくいことにあります。名曲をストイックに追求するお客ばかりのように見えて、実はショージ君のようなお客もたくさんいるのです。

このように目的が様々ならお店も様々です。オーディオにこだわりが無いお店もあれば数百万のオーディオセットが鎮座するお店もあります。
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また、レトロどころか明るくて現代的な雰囲気のお店もあって「名曲」や「オーディオ」にこだわりが無い場合もあります。

未だに私語厳禁のお店もありますが、ざわざわしているお店のほうが多いと思います。この記事ではお店の紹介はしませんが、これから少しずつお店の紹介をするつもりです。そのときにお店の雰囲気もお話しします。

料金はどうなの!?

オーディオが高価だから超割高のコーヒーかというと、そんなことはありません。オーディオにこだわりがあるお店は「オーナーの趣味が高じて」というパターンがほとんどなので、わざわざお店のために設備投資した感じではないと思います。

逆に言うとオーディオや名曲にこだわりと愛着があるから名曲喫茶をはじめたお店がほとんどのようです。

なのでコーヒー1杯が500円から800円くらいです。
なかにはおかわり半額のお店や飲み物以外ならパンなどを持ち込んでも良いお店もあります。

どの辺にあるの?

全国に点在していますが東京が多いですね。東京でも特にJR中央線沿線にたくさんあります。

東京以外では札幌、京都、大阪、その他の都市にもあります。

かつて日本全国に存在しましたが、今や当時からの生き残りのお店がほとんどです。だけどたま~に新しい名曲喫茶が開店することがあります。

レコードが高価な時代に始まった名曲喫茶ですが、今では文化の域に達しています。だから今の時代でも名曲喫茶を新規開店する人がいるのです。

そんな新しいお店を見つけると嬉しくなります。名曲喫茶の灯火が消えずに次の時代に受け継がれようとしているのですから。

私はじいさんになった頃合いで名曲喫茶を開店するのが夢です。現実に耐えられない時に妄想すると捗ります!

この灯火を消さないために…

…足繁く?通うように心がけています。

オレの珈琲1杯がこの店を支えているんだ的な自負で名曲に浸る…、悪くありません。

ま、単なる面倒くさいヤツですし、実際は珈琲ではなくココアってのがなんとも格好が付かなくて悩みどころなんですけどね。
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しかし愛すべき名曲喫茶です、それぐらいの自負心を持ってこの灯火を守りたいものです。

ひでぞうのまとめ

というわけで、今回は世にも珍しい名曲喫茶についてでした。

チェーン店のカフェが幅を利かす今の時代、レトロな名曲喫茶が新鮮で、その世界に驚くと思います。

タンスほどの巨大なスピーカーで交響曲に浸るも良し、長居して読書するも良し、ひたすら寝るも良し、楽しみ方は人それぞれです。

値段もそこそこで、今日びヘンなヤカラもいないので安心です!

 

 

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